大阪松竹座で歌舞伎を観る ― 2014年07月10日 22時16分
8日、9日と大阪松竹座で歌舞伎を観てきた。先月は一人で歌舞伎を観てきたが今回は妻と一緒に観た。台風やその影響も心配したが全行程比較的快適な旅行になった。8日は夜の部を観た。
はじめの伊賀越道中双六 沼津は、これで2回目か筋立てはある程度わかっているので、呉服屋十兵衛の藤十郎と雲助平作の翫雀父子の役の作り方に興味が向いた。運命に翻弄される親子を細やかに描ききるのがこの演目の大事な部分だが、役者の実際の年齢と役どころの年齢が逆転するわけだけど余りそれを感じさせない役作りがされていて感動した。同じ演目を観ることも観劇を重ねると多くなるわけだが、役者の演技の工夫を観察するという違った興味も湧いてきだした。
次の新古演劇十種の内 身替座禅は山蔭右京の仁左衛門が良かった。病み上がりを感じさせない格調とユーモア溢れる演技は何回観ても飽きない。奥方玉の井の翫雀も観るごとに存在感の大きさが伝わってくる。
三つ目の真景累ヶ淵(しんけいかさねがふち) 豊志賀の死は人情噺や怪談噺を得意とした三遊亭圓朝の口演に基づく演目だが、この演目には人殺しなどの凶悪な場面が無いにもかかわらず人間のもっている怖さが伝わってくる。特に豊志賀の時蔵はすごい!
最後の女伊達(おんなだて)の女伊達木崎のお秀の孝太郎が良かった。終わって宿に帰り、赤ワインをいただき床についた時は12時を回っていた。
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